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袖すりあうも他生の嵐

嵐に癒され、大野智さんを尊敬する主婦のゆるいひとりごとです。

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「鍵のかかった部屋」(9)はかられた男

第9話(6/11)16.0%「はかられた男」
原作 貴志祐介 脚本 仁志光佑



大野さん中心の自己満レポートです。
よろしかったら、おつきあいください。












チーム榎本はこれまで8回も難解な密室事件を解決し、それなりに親密度も増してきた。だけど芹沢が、天才榎本に親愛の情をこめて「は~い、エノモッちゃん元気?」と電話越しに言ったって、同じテンションの返事は期待できない。案の定、榎本は「おかげさまで、特に身体的異常はありません」と、相変わらずの抑揚のない声と愛想を知らない受け答えだ。悩ましいのは、その耳心地いい可愛い声。電話の向こうの能面のように無表情なのにキュートな顔を想像すればつい二つ返事で力になってやりたくなる。榎本はそんな愛されキャラなのだ。榎本が芹沢に頼んだのは、とある貿易会社の法律相談。そこには、六つの錠前が並ぶ頑丈な扉、窓には鉄格子、そして防犯カメラを備えられていた。社長の冨樫(岩松了)のいかつい風貌に芹沢は、不安をおぼえる。取締役野々垣(哀川翔)が榎本に知り合いのように声をかけた。野々垣もまた堅気とは思えない風貌で、驚いた芹沢が聞くと、3日前に会社で副社長が眉間を撃たれて死亡する事件が起き、壊れたドアの鍵を直すため派遣されたのだという。警察は、事件を自殺と他殺の両方から調べていたが、榎本は、自殺ならこめかみを撃ち抜くのが自然だと話す。他殺の場合の容疑者は、八田(鈴木亮平)という人物だった。八田には美沙という小学生でしっかりものの愛娘がいた。財布を届けに来た美沙が榎本に「可愛い顔、タイプ!」と微笑む。榎本の目が泳ぎ体がわずかに揺れる。動揺が隠しきれない榎本なのだ。三人で会社を出ると、榎本は社長に「越後の幻」という銘酒を貰ったという。グレーでもブラックでもお構いないし、仕事があれば相手を選ばない。ブラックな方たちを前に終始緊張する青砥が動じない榎本を引き立てている。

その八田が密室で銃口を口に当てて死んだ。そして、美沙が事件の解決を芹沢に依頼した。

東京総合セキュリティの備品倉庫は鍵もかかっていないし誰でも入れる。無防備なのは、住人榎本とそっくりだ。危うくも清々しいほどの無防備さだ。野々垣が予告もなく訪れると榎本は証拠品を素早くポケットにしまった。ドスの効いた声と言葉の前に青砥も榎本もなすすべもなかった。それを救ったのは普段は三枚目の芹沢のことば。「あなたは暴力だけが人間を服従させる唯一の武器だと思っていらっしゃるようですが、我々弁護士には法律という武器があります。そのことをよく覚えておいてください」野々垣が倉庫を去ると、芹沢の足がふらついた。愛すべき芹沢。みんな暴力は怖いんだ。それでも法律でそれと立ち向かおうとする芹沢と密室を破るため手を緩めない榎本に私は本当の強さを見たように思う。今回の一番の見せ場は、犯人を前に謎解きをする場面。哀川翔の存在感に対し穏やかで冷静な榎本を大野さんは演じきった。銃口を向けられ社員さえひるんだその状況でひとり一歩も引かない存在感をみせたのだ。社長が「俺たちに証拠はいらねえんだよ。…なんだこの姑息なやり方は、男のやるこっちゃねぇ」ブラックに見えていたが堅気の仕事に乗り換えていたこの会社のなかで、堅気になりきれず、過去のやり方から抜けきれず人間の道までも踏み外した男を好演した哀川翔。その狂気を底知れぬ存在感で受けて立った大野智。心がざわめきその迫力に震えました。


美沙に「じゃあ、お礼に結婚して」って言われた榎本が「いっしょにあそぼ」って差し出された右手を見つめる。はじめてのデートのようなぎこちなさで榎本は左手を差し出した。ブランコに座る榎本をみて私はホッとした。今回は本当にハラハラドキドキさせられたから、この最後には救われました。




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