FC2ブログ

袖すりあうも他生の嵐

嵐に癒され、大野智さんを尊敬する主婦のゆるいひとりごとです。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

「鍵のかかった部屋」(8)犬のみぞ知る

第8話(6/4)15.4%「犬のみぞ知る」
原作 貴志祐介 脚本 岡田道尚



大野さん中心の自己満レポートです。
よろしかったら、おつきあいください。








人気漫画家・中田文恵(渡辺めぐみ)の仕事場でデスク越しに淡々と密室について語っていた榎本がカメラに合わせて180度向きを変えた。仕事中そのままのデスクを背景に肘掛け椅子に座る榎本はその場にしっくり収まり、まるでそこが榎本の仕事場であるかのようで、「人が一日に得る情報量の約八割は目から入ってくると言われていますが今回の事件だけは決して目で追ってはいけません。匂い、音、感情、見えないものにこそ真実は隠されています」語りかける言葉には、研究者の風格さえ漂うのだ。

機を見るに敏なエリート弁護士芹沢は、出演した朝の情報ワイドショー「めざましテレビ」で、ひょんな成り行きから密室事件の謎を解くことを明言してしまった。日本中の注目を集めてしまった面倒な案件を解決するために呼ばれたのは、ベージュ系のVネックのセーターに黒いニットタイが上品に決まった、エリート弁護士以上にキレる男、榎本だった。中田史恵の仕事場での検証のあと、隣家の防犯カメラの設置を頼まれた榎本が「わかりました。担当のものをすぐに手配します」という。榎本は密室を破るだけじゃない。敏腕社員でもあるのだ。備品倉庫に戻った芹沢、青砥、榎本の3人。芹沢は事故しかありえないと主張し、一人階段の中程に腰をかけ話を聞いていた榎本に同意を求めたが、榎本は、「僕は完全な密室だなんて一言も言ってません」そして「それが他殺であるならば破れない密室なんてこの世に存在しません」と芹沢に毅然と言い放つのだ。評価も地位もあてにはならない。ここには、世間が注目する敏腕弁護士をちょっと上から目線で言い負かしてしまう小気味いいほどに鋭く賢くあきらめを知らない天才榎本がいるのだ。世間の評価なんてまるで気にしない美しき天才に胸キュンです。

何者かに荒らされた殺人現場で、腰高本棚にちょこんと座り割れた窓ガラスの断面をルーペで見つめていた榎本が殺された文恵の姪友香(志田未来)に状況の説明を受けると、静かに頭を上げ、わずかに眼球を動かした。固く結ばれ少し突き出た唇が難問に挑む榎本の心情を雄弁に物語る。全てのデータを時系列に整理しわずかな矛盾も許さない覚悟を感じる寡黙な榎本。備品倉庫で榎本が芹沢と青砥に言放つ。「実際には餌で手懐けられない犬はほとんどいません」実際には…の言葉に私は反応してしまうのだ。この人はやっぱりその道のプロなのか?と、時々見せる実践に基づいた詳しすぎる知識が榎本の闇を想像してしまう。まったくドキドキさせてくれる方だ。

「私、今回の件で見直しちゃいました。普段は大人しいけど、いざとなったらすっごく頼りになるなって……」どう考えても榎本だ。榎本のことを言っているとしか考えられない。だから榎本が錠前を前にリズミカルに擦り合わせていた右手の動きをとめて「そうですか」って返事をしたときは、もうこちらまで胸キュンだったのに…。青砥はかなりのSだ、それも天然の。すねた榎本が「知りません」を連発し擦り合わせる右手を青砥が握って止めた。手を離した右手は激しくリズムを刻み続けていた。普段は冷静な榎本がすねたり焦ったり…。二人の距離がもどかしくもちょうどいい感じ。


| 鍵のかかった部屋 | 11:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

<< 前の記事へ | HOME | 次の記事へ >>

COMMENT








PREV | PAGE-SELECT | NEXT